なかやまきんに君のYouTubeチャンネル『ザ・きんにくTV2nd』の内容について、まとめていきます。
今回は『【【#114】あの衝撃の内容から何を学ぶべきなのか。
初耳学での「運動なし、食事制限なし、プロテインを取れば痩せる」を徹底解説です。』についてです。
当たり前ですが、プロテインを摂取するだけでは痩せません。
その理由や専門家の意見に対する、なかやまきんに君の見解が気になる方に向けての内容になります。
撮影スタジオ:ここに赤~いの出来ちゃったスタジオ
初耳学という番組内で取り上げたプロテインについて
筋肉界隈で話題になった「初耳学」という林修先生が出演している情報番組についてです。運動を一切しなくても、プロテインを飲めば痩せるという内容でした。ちょっとやりすぎたタイトルと内容だと感じました。それをただ批判するのは簡単ですが、すでに放送されてしまったため、そこから我々が何を学ぶことができるのか、がポイントになると思います。フォローするわけではないですが、TVはあくまでも一つの媒体です。TVは信頼のある立場なので、マッチョからするとちょっと過剰な表現や勘違いをさせてしまう表現があったのではないかと思います。制作側も筋肉やプロテインのプロではないので、一概に攻めることもできないと思っています。
ダイエットとは(なかやまきんに君の定義)
運動しない、食事をしないダイエットは成功しない。ダイエット(痩せる)とは筋肉量を落とさずに無駄な体脂肪を減らすことをいいます。体重を減らすと定義するのはダイエットではありません。風邪で食事をせずに寝ていても体重は減ります。真夏にバスケットを2~3時間でもしていれば体重は減りますが、これは水分が減っただけです。
プロテインの専門家登場
運動なしでプロテインのみで-4㎏ほど痩せた方もいましたと専門家の方が紹介しています。細かい事ですが、体重で「-4㎏は凄い」と思うのはいいですが、冷静に考えて欲しいです。例えば100㎏の方が96㎏(-4.0%)になったのと、60㎏の方が56㎏(-6.7%)になったのでは割合は全く違いますし、減った4㎏の中には水分も含まれるかもしれない、筋肉量も落ちてるかもしれません。4㎏の中で、脂肪は何㎏落ちたのかわかりません。
ジムを経営するプロテインの専門家が登場(腹筋割れてる)。この方は朝起きてプロテイン、会議中もお風呂上りもプロテインで1日に1.3ℓのプロテインを飲んでいると言っていました。プロテインパウダーは栄養補助食品であることを忘れてはいけません。まずは食事でしっかりタンパク質を取り、足りない分をサプリメントで補うというものなのです。番組内ではこの専門家が1.3ℓを飲んでいることが凄い(尊敬している感じ)と表現されていましたが、全く凄くありません。凄いのはきっちり食事でタンパク質を取っていて節制している方の方が凄いと思います。また、1.3ℓのプロテインの中には何gのタンパク質が入っているのでしょうか?
1日のタンパク質の必要量は?
出演者からの質問で1日のタンパク質の必要量について質問があり、専門家は「男性は60g、女性は50g」と回答していました。基本的には体重1㎏あたり1gのタンパク質を推奨しています。性別でタンパク質の必要量(g)が変わるという事ではなく、体重1㎏あたりで推奨するタンパク質量が決まってきます。
コンビニでのタンパク質が豊富な食品について
セブンイレブンのタンパク質が沢山取れるシリーズに、「豆乳入茶碗蒸し」というものがあります。タンパク質が15.1g、132kcalという優れた栄養バランスの食品です。これを試食したタレントは「美味し~」と言っていました(大手のコンビニが出してるんだから、当たり前だと思いますが…)。そのあとに専門家の方が『プロテイン感って全然ないですよね?』との発言に、私(なかやまきんに君)は「えっ!」となりました。だって豆乳茶碗蒸しに入っているのは、豆乳やカニカマ等のお惣菜としての食品であり、プロテインパウダーが入っているわけではないのだから(プロテイン感って?)。プロテイン=タンパク質を表す単語です。日本人の我々にとってはプロテイン=サプリメントのプロテインパウダーをイメージしますよね。なので、普通のお肉のお惣菜を食べて「めっちゃ美味しい」と言ったときに「プロテイン感ってないですよね?」と聞かれたら違和感ありますよね。タンパク質が入っている物を、異質なものと捉えているのではないでしょうか。プロテインはあくまでもタンパク質を粉にしたものなのです。
プロテインの効果
タンパク質は元々、カラダ(髪の毛、筋肉など)を作る重要な栄養素なのです。足りない人がタンパク質を摂ることは良い事だと言ってほしかったです。プロテインは魔法の粉、魔法の栄養素、でもちょっと怖いという演出するのではなく、摂って当たり前で不足するとカラダの不調を起こしやすいし、ダイエット等にも影響するので摂りましょうと言ってほしいです。
ある男性タレントは普段からプロテインやタンパク質を摂取していると言います。そこで1日に何gタンパク質を摂っているのか見ていきました。朝(鰆弁当)・昼(チキン弁当)・夜(チキンカレー)で計算するとタンパク質は合計40gで全然足りていませんね、と専門家はいいました。食事の写真を見ると、おそらく肉類のみのタンパク質で計算していませんか?白米にもタンパク質は入っているので、あの食事で40gはどうかな(もっとタンパク質はとれているのでは?)と思いました。
お菓子に入ったプロテイン
最近はお菓子にもプロテインが入っているとしてコオロギが入ったフィナンシェが紹介されていました。今後は昆虫食が主流になるという良い情報もありました。
女性タレントからの質問~プロテインの種類について~
「筋肉をそこまでつけずに綺麗にダイエットをするなら、どのプロテインを選んだら良いのか」という質問がありました。その場には大豆・ホエイ・ミルク等のプロテインが並んでいました。私(なかやまきんに君)なら、基本的にどれを摂っても一緒ですと言います。原料が何なのかという違いはありますが、タンパク質なので基本的には一緒です(細かい違いはありますが)。ソイプロテインやミルクプロテインなら吸収がゆっくりなので、腹持ちがいいかもしれません。ホエイプロテインならBCAAなどが豊富に含まれているので、筋トレをする方にはおススメかもしれません。そう言った事も番組内で言われていましたが、先ほどの質問に対して、専門家の方は「それならソイですね」と言っていました。個人の見解としては問題ないのですが、この発言だと「大豆」がいいんだとなってしまいます。TVの編集でカットされてるのかもしれませんが、伝えるは難しいですね。基本的には運動してしっかりと栄養を摂りましょう。そのうえでサプリメントを摂りましょう、という事を言ってほしかったです。大豆のプロテインを摂れば、綺麗に痩せていくわけではありません。そもそものテーマに問題があったのではないでしょうか。
1週間で運動なし、食事制限なし、プロテインのみで痩せる?
ぽっちゃりしたお笑い芸人の方が挑戦すしたのですが、その内容として、好きなものを食べて(今まで通りの食事)、コンビニ等で売られているプロテイン食品は好きなだけ食べていいと言っているのです。まずこの時点で体重が減ることはありません(運動もしないで、摂取カロリーが増えるのだから)。この方法は、確かに注目を集めて、皆が食いつくかもしれませんが、長い目で見たときにみんなが損することになってしまいます。出演者の方は「やっぱり怪しいよね」と言っていました。だって、今まで通り食べて、運動もしなかったら減るわけないですよね。この時、専門家の方の体重が減る理由として「プロテインが不足すると代謝が下がります。筋肉に栄養がないので、筋肉量が減るからです。プロテインを摂取すると筋肉量が上がり、代謝が上がるので脂肪が燃焼します」との解説をしていました。でも、今まで通りの食事をした上でプロテインを摂っても、オーバーカロリーの状態になるので、そんな状況でプロテインを摂って脂肪は減るでしょうか?「騙されないで」というわけではないですが、そんな上手い話はあるでしょうか。一般的な話として、学生が勉強せずに良い点は取れないですし、美容師の方が練習せずに上手く切れるようになることはないですよね。プロテインは魔法の粉ではないし、飲めば代謝が上がって脂肪が減るものではないです(そのような要素はありますが)。もともと不足していた方がプロテインを摂取すれば、筋肉がついて代謝が上がることはあります。それを代謝が増えたと言われると、ちょっとどうかなと思います。
このダイエット方法の注意点として、プロテイン食品から先に食べるように指示がありました(プロテインファーストの事です)。先にプロテインを食べると腹持ちがよいので、食べる量が減ったと女性芸人が言っていました。結局、これが答えです。これで痩せたのです。もともと食事制限なしで、今まで通りの食事+プロテインを摂れば痩せるという事を言わずに、「プロテインファーストで食事をとることで血糖値も上がりにくいし満腹感もでるので普段の食事量も減る、だから痩せるんですよ」で良かったのではないでしょうか。非常に勿体なかったと思います。
また、プロテイン生活前とプロテイン生活中の食事の写真が出たのですが、明らかに違いがありました。プロテイン生活前はポテトチップス3袋、チョコレート、おにぎり、おかゆ、ミートボール、1日に何食も食べる生活でした。それが、プロテイン生活中は1日3食で、プロテイン食品のみになっていました。それはカロリーが大幅に減ったので痩せるだろ…。プロテインを豊富に摂ってタンパク質が豊富になったから代謝が上がったというのは度外視です。食べる量が減ったらそれは痩せますよね。論点が無茶苦茶でした。
2人の挑戦で、結果は79.1㎏→77.9㎏(-1.2㎏)、体脂肪率49.5%→49.3%(-0.2%)、体脂肪の0.2%は計測器の誤差は十分あり得ます。また、1週間で体脂肪が1.2㎏減ったわけではなく、水分や筋肉量が減ったかもしれません。もう1人は116.9㎏→116.4㎏(-0.5㎏)、体脂肪率は52.7%→52.2%(-0.5%)でした。実際はこんなもので、これも誤差だと思います。水分を取ったかどうか、汗をかいたかどうかで0.5㎏程度は変わります。という結果でした。この二人の違いとして、1.2㎏減った方は、こまめに食べていたので空腹を作らなかったのがポイントです。ドカ食いせずに、タンパク質食品を先にとってお腹をみたせば食事量が減り、痩せていけるということです。運動を一切しないという事ではなく、食べ過ぎなければよかったというそれだけのことです。
プロテインとは(なかやまきんに君の見解)
プロテインパウダーは足りないものを補うために摂りましょう。普段の食事でしっかりとタンパク質が十分に摂れていれば、プロテインは必要ありません。タイミングや足りない部分を効率よく筋肉を落とさずにカバーしたいので摂取するのです。そこは誤解しないでください。あくまでも栄養補助食品なので、足りてる人には必要ありません。今回の内容については誰も悪くありません。TVに普段でない方が質問されてパッと言ってしまったかもしれませんし、編集の都合で前後のコメントがカットされてしまったのかもしれません。何も悪くないのですが、そこから何を学ぶのかが大事です。運動もするし、食事管理もするし、必要ならプロテインも摂るという事を忘れてはいけません。プロテインは魔法の粉でもないし、運動をせずにダイエットが成功することはありません。一時的に体重が減ることはあります。何度も言いますが、ダイエットは無駄な体脂肪を減らし続けていくことです。しかも健康ベースで筋肉ありきで。無理なものは一時的にはできても、必ず途中で続かないことになります。そこだけは忘れないようにしましょう。筋トレも食事制限も慣れてくれば大変ではありません。体調もよくなるし効果を感じれば楽になります。
まとめ
「やっぱりか」という感想ですが、タンパク質を多く摂取するだけで痩せるという事はないですよね。てっきりタンパク質を多く摂取して、DIT(食事誘発性熱産生)の効果を狙っているという話かた思いましたが、そうではありませんでした。『〇〇だけ』ダイエットは、あり得ないということです。また、健康的にダイエットをするには、運動(筋トレ)と食事管理の組み合わせを継続すること、これ以外には無いのではないでしょうか。特に『健康的に』という点が大切だと思います。いくら痩せても健康でなければ意味がありません。無茶なダイエットには必ずリスクがあります。その結果、健康を害することもあるかもしれません。皆さんにはそんなことになってほしくありません。最近は、簡単に痩せられるという謳い文句のダイエットが溢れかえっていますが、そこは、自分で正しい情報を判断していかなくてはなりません。なかやまきんに君の発言がすべて正しいわけではありませんが、私はとても勉強されていて納得できる内容が多いと感じています。何かダイエット方法を試す前には、なかやまきんに君の意見も参考にしては如何でしょうか。
なかやまきんに君、締めの言葉!
『パワー!ハッ(笑顔)』 やっぱりパワーで〆たのかい…