なかやまきんに君のユーチューブチャンネル『ザ・きんにくTV2nd』の内容について、まとめていきます。
今回は『【#127】医師の〇〇氏の衝撃記事。『筋トレしたらプロテインが必要は全くのウソ!!』に僕の意見を伝えたい。』 についてです。
収録スタジオ
春の心地のいい、心地のいいスタジオ
〇〇医師の主張概要
- プロテインは全く意味がない
- 運動や筋トレをしていてもプロテインは不要
- タンパク質の摂取しすぎは腎臓を悪くする
腎臓の専門医の方がプロテインは全く意味がない(ここではタンパク質の加工品=タンパク質パウダーやサプリメントのことを指しています)、と発表をしました。
運動していても筋トレしていてもプロテインは不要という事です。
なかやまきんに君としては、この強い表現のタイトルについては賛成ではないが、専門医の主張の7割は賛成、3割は意見が違うため補足したい、との事でした。
なかやまきんに君の見解
- プロテイン=サプリメントなので、摂取すれば筋肉がつくものではない。あくまでも不足しているタンパク質を補うためのもの
なぜタンパク質が不要なのか?
医師の主張
慢性腎臓病は糖尿病、高血圧が引き金となりかかることが多い。
慢性腎臓病=血液検査で尿素、窒素、クレアチニンが正常値を超えて3か月以上で慢性腎臓病となります。
①慢性腎臓病について
慢性腎臓病(CKD)が国内で2100万人を超え、糖尿病患者を上回っており、新たな国民病となっています。
また、慢性腎臓病になると死亡率は4倍に上昇し、コロナ悪化のリスクが高まります。
この先生は、特にプロテインパウダーに危機感を持っているようで、『タンパク質を沢山摂取すること=健康になる』と信じている人がいるが、そうではないと主張します。
プロテインパウダーでタンパク質を取ると効率的で、筋力の低下が抑えられると思われるがそれは間違いだと言っています。
②タンパク質の必要量について
国の指針として、男性は60g、女性は50g(標準体型の場合)です。
これでも+10g多く設定されており、十分な量であるため運動をしても追加で摂取する必要はないのです。
また、プロテインの原材料が牛乳や大豆だとしてもそれを摂取することがダメだと言います。
肉や魚から摂取するタンパク質もわずかでよいとの見解です。
③タンパク質についての3つの主張
- 筋トレをしてもタンパク質を摂取する必要はない。
- タンパク質を摂取しても筋肉はつかない。運動のパフォーマンスも上がらない
- タンパク質の摂取しすぎは腎臓を悪くする。自然の食べ物ではなく、人工的に作られたプロテイン(粉末、ゼリーなど)は腎臓を悪くする。
④運動したらタンパク質が必要は間違い
運動したらタンパク質が必要は間違いで、不自然なタンパク質の摂取は健康にリスクがあります。
運動しても、しなくてもタンパク質は作り変えられています。そのため、運動したらタンパク質補給が必要は間違いであり、体重×1g以上は不要です。
また、1日に400gの筋肉が代謝され、新しく作られています。
もし補充しなければタンパク質が足りなくなのではあれば、山で遭難したときに数日ろくな食事がとれない状況になったらすぐに命を落としてします。
そうならないように体はパーフェクトにできているのです。
⑤アミノ酸について
1.タンパク質はアミノ酸として大量に貯蔵されている。筋肉にあるタンパク質を分解してアミノ酸として使われる。
2.食事から摂取したアミノ酸で体は補充する。
3.体の中でアミノ酸は合成されている。1.のようにアミノ酸は再利用される。また3.のように体内で合成される機能がある。
アミノ酸はどのような時に消費されるか、①筋肉を合成する時、②過剰なアミノ酸を尿素・窒素として排出する時、③ブドウ糖や脂肪を合成するときにアミノ酸を燃料とするときの3つです。
特に②が大事で摂取しすぎると腎臓が疲弊してしまいます。人体にはアミノ酸プールの仕組みがあるので、タンパク質が不足することはありません。
プロテインパウダーで腎臓に負担をかけてるのが、現代人です。
タンパク質は必要な栄養素なので大事だが、必要量を食事からとることは大切だが普通に食事からとれています。
もし不足するようなら、肉・魚・大豆からとればよいのです。
⑥運動時のタンパク質補給が必要なのは全くのウソ
アスリートやボディービルダーにプロテインが有効だと長年言われてきたが、それに対する結論は決着がついています。
1994年ダンディー大学の報告で否定されています。男女26人でイギリスで行われた実験です。
体重当たり1.93gの高蛋白質を毎日摂取しました。しかし筋肉には何の効果も得られませんでした。
また、イエール大学で5か月間、アスリートのタンパク質摂取量を55g制限しました。その結果、筋力が35%増加しました。
このことからも体重1㎏あたり1g以上のタンパク質は必要ないと言えます。運動したらタンパク質が必要と言うのは全くのウソです。
プロテインを販売するための戦略として、企業が運動後のタンパク質摂取を推奨しているのです。
⑦カラダのためのタンパク質摂取は間違い
体内でブドウ糖が消費されると次に使われるのは筋肉ではなく、脂肪です。
一般男性(60㎏)は、1か月エネルギー不足にならないほどの脂肪を蓄えています。それがなくなったときに、やむをえず筋肉が使われます。
なぜ筋肉が使われるのが最後なのか、筋肉を作るタンパク質が簡単に不足したら大変だからです。
そうならないように私たちのカラダは完璧に設計されています。タンパク質をエネルギーにするほど、タンパク質が不足することは文明社会ではありえません。
なかやまきんに君の主張
前提として、なかやまきんに君としては、プロテイン=サプリメントなので、摂取すれば筋肉がつくものではない。あくまでも不足しているタンパク質を補うためのものです。必要な栄養素は、食事から摂取するのが基本です。という事を始めに語っています。
①慢性腎臓病患者ってそんなに多いの?
本当に2100万人も慢性腎臓病患者はいるのか?本当なら大人の3~4人に1人かかっててもおかしくない。それで死亡率が4倍になってるなら、もっと多くのかたが腎臓病が原因で死亡してもおかしくない。この辺りは定かではないと思う。
②糖質制限を進めるなら、タンパク質の確保が必要なのでは?
この先生は糖質制限を進めているが、糖質制限ならタンパク質の確保も必要なのでは?
また、プロテインは原材料に関わらず、それを摂取することがダメだと言っているが、詳しい理由は説明されていない。
おそらく簡単にタンパク質を大量に摂取してしまうのがダメという事なのだろう。
それなら食事から摂取しても同じではないのか?どんな物でも食べ過ぎ、少なすぎは良くない。
水でも取りすぎは水中毒になるし、取らなすぎは脱水にもなる。この先生はプロテインパウダーに悪意を持っているように感じる。
また、肉や魚から摂取するタンパク質はわずかで良いとの意見も『運動』といっても筋トレやボディーメイクのようなものと、ウォーキングやジムでの軽いエクササイズでは内容が違う。
この先生は軽い運動のことを指していると思う。また、タンパク質を補充する必要があるかどうかは運動強度ではなく、タンパク質が足りているかどうかで判断する必要がある。
③先生の主張に対する、なかやまきんに君の考え
「1.筋トレをしてもタンパク質を摂取する必要はない」 →筋トレ=強度の高い運動をイメージします。
「2.タンパク質を摂取しても筋肉はつかない。運動のパフォーマンスも上がらない」 →タンパク質は筋肉の原材料で、皮膚や髪の毛、目の細胞、神経細胞などなど、体を構成するものである。
タンパク質が不足している人がタンパク質を摂取すれば、筋肉が付いてくる。
これは筋肉がつくといえるのではないか?
また、『運動のパフォーマンス』とは、どの程度の運動のことを指してるのか?
アスリート的なことをイメージするが、「パフォーマンスが上がらない」と切り捨てるような言い方をするのは...。
筋トレをして刺激が入るとタンパク質を取り込もうと体が働く。筋トレ後にタンパク質を摂取するとパフォーマンスが上がると言いたい。
「3.タンパク質の摂取しすぎは腎臓を悪くする。自然の食べ物ではなく、人工的に作られたプロテイン(粉末、ゼリーなど)は腎臓を悪くする。」 →その通り。過剰摂取はよくない。取りすぎはダメだが、不足している人の中には、サプリメントで必要量を確保している方もいる。
この先生の元を訪れた患者さんの肝臓を調べたら数値が悪く、原因は『スポーツクラブで進められたプロテインパウダー、それをやめたら数値が正常化した』とあるが、そもそも病院に来る時点で体調が悪いので、その人を調べたら数値が悪いのは当然じゃないか。
これまで20万人の患者さんを見た中で、プロテインパウダーを摂取している人は何人で、その人たち全員、腎臓がヤバいことになっていたのか?
また検査結果が悪いのはプロテインパウダーだけが原因か?お酒や食事、生活習慣の可能性もあるのではないか。
また、普通の人(体調が悪くない状態の人)がプロテインを飲んで、大丈夫だった人数も調査が必要ではないか。
確かにボディービルダーはタンパク質を取りすぎている傾向にある(なかやまきんに君は体重×3~4g摂取している)。
摂取量の注意は必要です。このことを注意喚起してくれた先生に『感謝の押す!』
プロテインの摂取をやめて数値が改善したのは、①普段から足りてるのに摂取していた。②もともと腎臓が悪かった。③それ以外の生活リズムでの負担がかかっていた。という事も考えられる。
④タンパク質摂取は効果がある
実際に体重60㎏で60gのタンパク質の摂取で、バリバリ筋トレしていたらアナボリック(筋肉が合成して張ってる感じ)は感じられない。
後は摂取タイミングが重要である。一日の摂取量だけではない。人間のカラダがそんなにパーフェクトにできているなら、過剰にタンパク質を摂取しても対応できるのではないか...。
⑤そもそも筋肉を分解したくない…
筋トレしている人は、そもそも筋肉をできるだけ分解したくない。先生の言うアミノ酸プールに貯蔵していものが分解して使われる状態にはしたくない。
タンパク質は肉・魚から取れば良いと言うが、現代人は忙しく、朝も昼も食べれないという方にはプロテインパウダーを利用するのもありではないか。全く意味がないとうのは…。
⑥何を基準にいい効果がないと言うのか
ダンディー大学の研究では何を基準にいい効果がない、と言っているのか。
1994年という時代にはボディービルダーはまだ少ないので、被験者ちゃんとしたボディービルダーのはずである。
そもそも、もともと約2gを摂取していたから変わらない(いい効果がみられない)のではないか。
例えば、タンパク質が不足していた人を摂取量を2gに増やしても変わらなかった、もともと2gだった人を5gに増やしても変わらなかった、ということならいい効果がないというのは理解できる。
イエール大学の研究では、なぜ『筋力』に注目したのか。また、競技が不明で、測定方法も不明なので何とも言えないが、おそらくタンパク質が減った分は脂質と糖質を増やしたと思われる。
その結果、脂肪が増えるため、体重が増えて『筋力』が増えることは考えられる。ただし、体重増加により運動パフォーマンスは落ちてる可能性もある。
『筋力』ではなく『筋肉量』で評価してほしかった。プロテインなどのサプリメントの広告については、確かに過剰な部分はある。注意が必要である。
⑦それが本当ならボディービルダーの減量は簡単だ
筋肉は最後に分解されるという事が本当なら、ボディービルダーの減量は楽勝になる。それに、そのような仕組みであるなら、筋肉が分解されることはほとんどないことになってしまう。
ボディービルダーはエネルギーを削りながら、筋肉が分解されないように筋トレで刺激を与え、脂質と糖質の量を計算しながら減量をしている。
『カラダは完璧に設計されている』というが、なかやまきんに君的には、筋肉の方が分解されやすいと感じている。
それは、むちゃな食事制限で痩せていく、体脂肪が減らないのに、筋肉が落ちて貧弱なカラダになる。
厳しい制限に耐えられず、食べ過ぎてリバウンド、その時には筋肉が無くなっておかしな体型になっている。
また、どちらか一方という事ではなく、脂肪も筋肉も同時に減っていくのではないか。人によって体質もあるし、どっちが先というのは明確ではない。人間はそこまで完璧ではないのではないか。
まとめ
タンパク質の取りすぎは良くないというのは、専門医も、なかやまきんに君も共通見解であり、適正量を取ることを推奨している。
ただし、この適正量が専門医とボディビルダーのなかやまきんに君とでは意見が異なる。
なぜ違いがでるのか、専門医は『体内に十分なタンパク質が常にあるため、プロテインパウダー等でタンパク質を摂取すると過剰になる』としているが、なかやまきんに君は『高強度の運動をしている場合は、体内に貯蔵している分では足りない。
筋肉の分解を防ぎ、筋肉量を増やすにはプロテインが必要』と考えている。
また、専門医は論文と自身が20万人の患者さんを見てきた経験に基づく意見であり、なかやまきんに君は自身のボディービルダーとしての体験からの意見であることが大きく影響している。
個人的には、どちらも正しいしどちらも間違っているという部分はあると思うが、どんなに必要な栄養素であっても、過剰摂取は体に良くないという点を押さえておけばよいのではと感じた。
また、どちらの意見もまずは試してみて自分にあった方法を取ることが大事なのではないだろうか。
なかやまきんに君、締めの言葉
『パワー!!笑顔』